匿名希望

ジュニアノベルのファンタジー小説を読んでたんですが、主人公の少年の成長物で、なかなか良い感じだったんですね。主人公が威勢が良くてかっこよくてかわいくて♪
そしたら最終巻で主人公がいきなり死んだ。殺された。その死に全く必然性を感じられず、あ然。

それまでの巻と最終巻での評価がガラリと変わることを書くと、主人公の死に触れないわけにはいかない。ネタバレになるので、書けません。そしたら最初から書くなって感じだけど、これだけは言いたい。作者は小説における唯一絶対の神なのか?

趣味で書いてる分には好きに書こうと何の文句もありませんが、商業ベースで出版された物は違うと思うんですね。読者は時間とお金を払っているんです。何巻も読ませといて読者置いてけぼりな結末はないです。もっと責任を持ってくれ。

最後に主人公の死ぬ小説がダメだって言ってる訳じゃないですよ。必然性や、必然性がなくとも衝撃、悲しみ、切なさ、深み、余韻なんかが与えられていれば全然文句はないです。それがどこにもない唐突で意味がわからない死なんだもん。
まあ簡単に言っちゃえば書き方がへたくそなんだよねー……。それまでの巻を見ると作者さんに実力がないってこともないと思うんですよ。時間がなかったのかな〜?