BL小説=ボーイズラブ小説の話 2

某出版社に勤務している友人に、ボーイズラブ小説(BL小説)の現在の潮流を教えてもらいました。売り手側の視点からの話はかなりおもしろかったです。

断言していたのが「BL小説でファンタジーは確実に売れない!!」かなりの人気作家でもまずダメらしい。おもしろいとかおもしろくないとか、それ以前の問題なんだって。

名前だけである程度売れる作家さんに書いてもらうとするとして、「おもしろいファンタジー」と「そこそこの現代物」だと、絶対に現代物の方が売れるので、会社としては当然売れる方を選択するのだそうです。
新人作家なんかで、どうしてもファンタジーやりたいって言う人もいるそうです。しかし低売上げ確実のそれを出版することで作家生命を絶ちかねないので、ますます出すわけにはいかないらしい。

素人考えではおもしろけりゃ何でもいいように思いますけどねえ。ジャンルで売上げが決まるとは・・・・・・。私は好きなんですが、ファンタジー好きは少ないみたいですね(;_;)そういえばファンタジーのBL小説ってほとんど聞いたことないなぁ。あとSF・歴史物もダメだって。最近は芸能界物も×だとか。

学園物は以前ほどは売れなくなってきてて、現在の売れセンは、なんといってもサラリーマン物だそうですよ。BL小説は小説の中身そのものより挿し絵が売上げを左右するので(!)、イラストレーターに誰を使うかは超重要だそうです。作家は印税だから売れたら売れるほどお金が入りますが、イラストは原稿料が決まってて、本の売上げ数には関係ないとのこと。

カラー・モノクロ1枚あたりの大体の額も聞きました(人気によってやっぱり違うって)。私は意外と高いなーと思ったけどね。でもイラスト1枚にかかる労力がどの程度か知らないせいかもしれません。「小説おもしろい・無名イラストレーター」「小説そこそこ・有名イラストレーター」では断然有名イラストがついてるほうが売れるとのこと(小説なのに!)