NHK大河ドラマ新選組!最終回2

このドラマでは土方歳三役の山本耕史が素晴らしかった。失礼ながら松たか子の元彼で『ひとつ屋根の下』に出てたってこの2点しかイメージしかなかったんですが、こんな逸材が眠っていたのね!みたいな。鬼の副長に童顔色白もち肌(笑)の山本耕史を持ってくるなんてやるな!冷徹さの一方で時にかわいらしさがあって、二面性が非常に魅力的でした。

うちの周りでは本当に評判よくて、母親は「この人これから活躍するわね!」って断言するし、友達(男)は「かっこいいよねー!色っぽいよねー!雨に打たれてた場面あったじゃん?あれさー、うあーやばいって思った……」って言うから「うあーって何?」と聞いたら「いやいや追求しないで(笑)」と言ってました(彼はれっきとした彼女持ちです(笑))
三谷さんが山本耕史にこだわったのも納得。三谷幸喜って役者発掘の才能ありますよね〜。

香取慎吾もねー、ほんと最初は大丈夫かいなと思ったけど、どんどんよくなって、ピークは最終回だと思う。ラストにピークを持って来たのもすごいよな。表情とか胸に迫りました(;_;)
土曜の再放送でビデオ撮って保存版にしよう。

実は新撰組ってあんまり好きじゃなかったんです。新選組との出会いは10年も前、高校生の頃に読んだ司馬遼太郎でした。『燃えよ剣』とか『新選組血風録』とか読んだしむちゃくちゃおもしろかったし、修学旅行では自由行動で壬生寺とか屯所とか行ったし(観光客いなかったなー…)近藤勇の像の前に置かれた衣装ケースの中のノートの「土方さん大スキー」みたいな書き込みに「ははみんなミーハーだなあ」と思いながらお前もだろ!とセルフつっこみ入れたりもしました。(今もあるのかなアレ)

でもなんか好きではなかったですね。だってちょっとしたことで切腹切腹で怖いんだもん(^_^;)足抜け許さん!って感じで連合赤軍思いだすし(ううゴメンナサイ)
最終回までそうでした。でも最終回見終わって認識変わりましたね〜。みんな真剣じゃん!命賭けて信念つらぬいてるじゃん(;_;)!

局中法度とかはちょっと行き過ぎてしまったところはあると思うし、それに縛られすぎて新選組にとって弊害となっていた部分もあっただろうけど、なんかそれも必然だったのかなぁと思えるようになりました。

旧体制側で戦いに負けて処刑されて当時は卑しむべき賊軍だったはずなのに、100年後にカッコイイとか言われてブームになっちゃったりするんですから本当に歴史ってわからんもんです。(2004年は昭和初期の第一次、昭和40年代の第二次に続く第三次新選組ブームらしい)まあ基本的に日本人って判官びいきですもんね。

DVDも完全版で出るそうでめでたいですね。NHKの大河ドラマって普通は総集編は発売されるけど完全版は視聴率がよくないと出ないらしいんですよ〜。視聴率はまあ正直イマイチでしたがDVD売れると判断したのかな。

低視聴率でもDVD売れ売れで映画にもなっちゃった木更津キャッツアイみたいな例もありますからねー。この新選組!もマニアの支持はかなり高いから、正しい判断と思いますが。