ドラマ『大化改新』

NHK1月3日放送。大化の改新は小学生の時に読んだまんがで読む日本の歴史、みたいな本の勧善懲悪のイメージのままなんですよねえ。蘇我入鹿がものすごい悪人ヅラなの(^^;)だからこのドラマはちょっと期待してました。

前編はちょっと微妙かな〜と思ったけど、後編はよかった。トータルすればなかなかおもしろかったです。蘇我入鹿中臣鎌足が親友って言う設定はおもしろいですね。どう見ても同級生みたいな描かれ方なのに渡部篤郎の入鹿と岡田准一鎌足の年齢差がありすぎてちょっと笑えましたが。

鎌足の妻になる木村佳乃がやってた役……、鎌足と入鹿の二人から愛される女性というドラマチックな設定のはずなのに、入鹿は本当に彼女を好きだったのかなぁ?って感じでした(^^;)。そういう場面があるにも関わらず、入鹿の鎌足に対する感情が強過ぎて、鎌足ありきって感じ。入鹿、鎌足におまえを汚したくないみたいなことまで言ってたし、そんなセリフふつうの友情じゃ出てこないべ(^^;)。

最後も熱かったですね〜。ご存知大化の改新は西暦645年、中臣鎌足中大兄皇子らとともに蘇我入鹿を殺害、時の権力者蘇我氏を滅ぼし政治改革に乗り出すという歴史を転換させた大事件ですが。このドラマではなんと弓に倒れて瀕死の入鹿に鎌足がよろよろと近づいていって、一世一代の濡れ場がはじまっちゃった!(や、あれは濡れ場でしょう!雨も降ってたし(笑))

鎌足役の岡田くんの号泣がすさまじかった。大熱演で流れる唾液も気にしない。そんで鎌足の腕の中で事切れる入鹿。いやー熱烈でした。

このドラマでは権勢をほしいままにする蘇我氏を身分のあまり高くない家の鎌足が倒す、という視点もあったと思いますが、中臣(藤原)鎌足の血が「藤原氏でなければ人にあらず」とまで言われる後の藤原の栄華につながっていくのかと思うと皮肉なもんだなぁとしみじみしますね〜。